催眠とパントマイムの共通点 〜非言語の力を探る〜
- magic bicycle
- 2月19日
- 読了時間: 4分
こんにちは!世界で学ぶ催眠術師のかずきです。

最近、こんな動画を見つけました。 https://x.gd/rHYIH
傘がまるで生きているかのように動き、まるで動く歩道の上を歩いているかのような滑らかな動き…プロの技ですよね。
「こんな動きが自分もできたら、どんなに楽しいだろう?」と思いながら、ここ最近は壁のパントマイムなどを実際にやってみたり、さまざまなマイム動画を見て研究していました。
短い期間ですが、実践して感じたのは、**パントマイムは催眠術の学びにも通じる部分があるのではないか?**ということです。
催眠とパントマイムの共通点
催眠とは?
催眠術とは、術者が作り上げた情報空間を通じて、相手の心を変化させる技術です。
例えば、
「三つ数えると、石のように手が固まる」
「次に目を開けると、目の前の人があなたの好きな俳優に見える」
このように、術者が言語で記述したルールに対し、相手の五感が反応することで、現実の認識が変わるのです。
また、催眠には非言語的なアプローチもあります。
例えば、
イメージの力を使って、トラウマを除去する
気を使ったエネルギーワーク
といった技法では、言葉を介さずに相手の心や体に影響を与えることができます。
パントマイムとは?
一方、パントマイムは、
目に見えない壁や物体を、緻密な身体操作によって「あるように」見せる
物体の質量や動きを巧みに表現し、観客に「本当に変化が起こっている」と錯覚させる
という技術です。
つまり、パントマイムもまた、人間の認知に作用し、見えないものを「感じさせる」アートだと言えます。
パントマイムの要素が催眠に役立つ理由
1. 誰でも理解できる普遍性
催眠術を成功させるには、相手に伝わる暗示をかけることが重要です。
もし暗示が術者の独りよがりなものだと、相手はそれを受け取れません。
パントマイムでも、
伝わる動きをしなければ観客には理解されない
誰が見ても「壁がある」と感じる動きをする必要がある
といった共通点があります。
そのため、パントマイムの訓練を通して、相手に共感されやすい表現力を磨くことができると考えています。
2. 創造性と抽象的思考の促進
催眠術では、相手の抱える問題に対して適切な暗示を生み出す力が求められます。
相談者の問題は千差万別
一つの固定したルールでは対応できない
つまり、催眠術師は、状況に応じたルールを自ら創造し、その世界に相手を引き込む必要があるのです。
これはまさに、
何もない空間に「壁」や「重さ」を作り出すパントマイム
と通じる部分があります。
また、魔術的な催眠では、
「見えない世界を作り出す」
「それを相手に感じさせる」
という技術が不可欠です。
この点においても、パントマイムの訓練は非常に有益だと考えています。
3. 物語を語る能力の基礎になる
パントマイムは、
身体表現を使ったストーリーテリング
演劇や映画の基礎的な技術
としても重要な役割を持っています。
非言語の催眠でも、
五感を通じたリアルな臨場感を作り出し、相手の内面に変化を起こす
ことが求められます。
そのため、「見えない世界を感じさせる」訓練として、パントマイムは最適なのです。
実際にやってみた感想
私は今まで、催眠における「世界観を作る」練習をあまりしてきませんでした。
しかし、パントマイムを通じて、
身体全体を使って、見えないものを表現する
ストーリーを作りながら練習する
ことで、より臨場感のある催眠表現ができるようになるのではと感じています。
例えば、
「気の玉を作る」イメージ練習を、実際に手を動かして行う
ただ感情をコントロールするのではなく、表情や動作で表現する
こうしたアプローチを取ることで、より現実味を持たせることができるのではないか、と。
パントマイムと催眠の融合は可能か?
パントマイムによって傘を生きているように見せる技術は、
魔術における「物神作り」
催眠の暗示効果を高める表現力
にも応用できるのではないかと考えています。
「見えないものを感じさせる」ことができれば、
より強い催眠効果を生み出せる
非言語コミュニケーションの精度が向上する
そんな可能性にワクワクしています。
まとめ
パントマイムと催眠は、
見えない世界を「感じさせる」技術
相手に共感される普遍的な表現力
創造性と抽象思考の向上
という点で共通しています。
これからもパントマイムを通して、催眠術の新たな可能性を探っていこうと思います。
また、新しい発見があったらシェアしますね!
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