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南米シャーマンの儀式に参加してきました

更新日:1月23日

こんにちは!世界で学ぶ催眠術師 かずきです。パラグアイに来ています〜


↑ブラジルとパラグアイの国境にあるイグアスの滝



今回はアヤワスカの儀式に参加するためにジョージアからパラグアイに来ております。

以前住んでいたときにも参加した事があって、今回で4回目。

1度目の参加時は深いトリップに入れなかったのですが、2回目3回目と繰り返していくうちに慣れてきたのか、マインドの大きな変化を感じました。例えば幼い頃のいくつかのトラウマが解消することができましたし、気づいていなかったコンプレックスを解消することもできました。

トリップで得た様々な気付きを日常に活かし、実践することで自己の成長に繋がっているように感じます。



アヤワスカとは、古代アマゾンの部族などが精神的/宗教的な目的で数千年前から使用していた幻覚作用などを持つ漢方薬のようなものです。

現在でも南米で神聖な薬として使用されています。



伝統的には、アヤワスカの儀式を取り仕切るシャーマンが、サイコトリア・ビリディスの葉とバニステリオプシス・カーピの茎をちぎったものを水で煮て調合します。


↑バニステリオプシス・カーピ


↑サイコトリア・ビリディス



それをシャーマンの好みに合わせて煮詰め、高濃度の液体を作り出し、それを濾したものがアヤワスカです。


アヤワスカは数千年も前から南米の部族によって精神的・肉体的な治療/宗教的な目的で使用していた歴史があります。


アヤワスカには様々な効果があると言われており、スピリチュアルな面では以下の様なものがあります。


●洞察力や感情的な癒しを与える


●個人の成長を促す


●神や精霊と繋ぐサポートをする


●気づきを得る



その他にも薬物依存、PTSD、鬱、等の治療に用いられることがあります。





会場に到着しました。

入口から"いかにも"という雰囲気を感じます。




開始時間ピッタシに到着。


少し遅れて続々と参加者たちが集まってきました。1人ずつ自己紹介をした後に、シャーマンが儀式の概要を説明してくれました。



・儀式は効果が切れるまで続き、儀式を進めるシャーマンが空間を整え、参加者にアヤワスカが提供される。

アヤワスカは非常に苦く、口に含んだ瞬間に吐き出しそうになりますが、当然それは我慢して飲み込まなければなならい。


・飲み込んだ後も強い吐き気があり、約一時間は吐くのを我慢する必要がある。アヤワスカを飲むと、ほとんどの人は20~60分以内にその効果を感じ始めます。効果は用量に依存し、約6時間続く。


・アヤワスカへの反応は人それぞれ異なり、ある人は多幸感を感じ、ある人は悟りの感覚を経験し、ある人は激しい不安とパニックを経験する。


だそうです。



アヤワスカの副作用で嘔吐があることは知っていたので、前日は何も食べずに空っぽの状態で来ました。


1人ずつ嘔吐用のゴミ箱を貰い、これからどんな経験をするのか少し緊張します。



↑写真撮り忘れました



独特なインディアンの音楽が部屋に流れ出すと、1人づつシャーマンの元に呼ばれました。

ハペという煙草の葉の粉末を、鼻に入れ先ずは浄化をするのです。



↑こんな感じで吹き込まれます。




このハペ。初めて体験したときは、アヤワスカの前座だと思って軽いノリで両鼻に拭き入れてもらったのですが、入れた瞬間鼻の奥の粘膜に粉が勢いよく吹き付けられ、すご痛くて驚きました。

身体が全力で排出しようと大量の鼻水と吐き気、発汗します。


入れられた直後は眉間にものすごい勢いで何かがぐーっと押し寄せる感覚があり、背中に冷たい冷たいなにかが流れます。

意識はこの時点で深いトランスに入っています。


ヨガマットの上で横になって初めての感覚を楽しんでいると、シャーマンがアヤワスカを持ってきてくれました。



赤黒い液体で、ドロドロとしています。

全員にアヤワスカが行き渡り、一斉に飲み始めます。


ワクワクの気持ちを抑えて落ち着いて飲み干そうと、口の中に流し込んだ瞬間。

思わず「おえぇっっ」と吐き出しそうになりました。

不味すぎる。あまりに不味すぎるんです。

なにかにこの味を例えたいのですが、劇的に不味いとしか言い表しようがありません。全力で身体がアヤワスカを飲むのを拒んでいるのがわかります。

ですがここまできて飲まない選択肢は無いので、吐き出さないよう慎重に息を止めて、胃に流し込みます。


パペとアヤワスカのダブルパンチでものすごく気分が悪く、15分ほど横になっているとえげつない吐き気を再度催してきました。

ですが我慢我慢……。


できずに吐いてしまいました。


仕方なく追加料金を後で払うことを伝え、追加で1杯貰いました。


この日のパラグアイの気温は40度。

部屋は蒸し暑く、部屋には今にも止まりそうなシーリングファンが天井に1つあるだけ。

高熱を出してうなされているようなときの感覚です。


そんな中、次第に意識は深まっていき、どれほど時間が経ったのかわかりませんが、途中から善と悪。自分と他人。白と黒。等が頭に浮かびだし、ある瞬間世界が開けた感覚になりました。隣の人も友達も家族も兄弟もこの宇宙の端から端まで自分自身。

全ては自分が作り上げた創造物で、まるで没頭していた映画を見終わって元の日常に戻ったときのような、手品の種明かしをされたような、


「なーんだ!そういうことだったのね!笑」


という感覚で


ニコラ・テスラが言った、「かつて存在した人間のただの1人も死んだことはない」という言葉の意味が体感として分かりました。


しかし、「この世界に自分一人だけだということは分かった。でも明日から俺は何をしたらいいの?」


と思ったのと同時に、部屋に流れていた音楽は止まり、6時間が既に経過していたこと驚きました。




今回の体験が催眠や気功に直ぐに活きるかはわかりません。しかし1つ言えるのは、この経験をして本当に良かったということです。


催眠や気功を掛けるにおいて、今回のトリップで感じた自己と他者との同一感が必要です。

しかし自己と他者が同一である境地は多くの人にとって想像が難しいことです。

その感覚を体験できたのは大きな収穫でした。


アヤワスカを飲む機会を作れない方は次のように考えるといいかもしれません。

自己と他者という別々のものが同一になるのではなくて、自己というものがそもそも実体として存在しないものだと。

自己がなければ他者もあるはずがない。こう悟ると、自己も他者も共に実体がないという形で完全に同質となります。


しかし、この境地はある人には最も美しい境地でありながら、ある人には最も恐ろしい事かもしれません。

自我に執着し、自己に実体があるという考えに固執しする人間にとっては、そこには自分がいないから地獄のように感じることでしょう。

自己に実体がないと理解することに努めている人間だけが、この境地の美しさを知ることができるんです。


ですがいくら言葉の説明しても、あの感覚を全て言語で言い表し伝えることは不可能なので、皆さんも機会があれば体験してみたら面白いかと思います。


それでは本日はここまで。

ありがとうございました!












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