in メキシコ🇲🇽
- magic bicycle
- 2024年1月23日
- 読了時間: 7分
更新日:1月23日
こんにちは!
世界で学ぶ催眠術師かずきです。
2023年年末に1週間ほど、メキシコはカンクンに行ってきました!
基本は25度前後で、過ごしやすかったですよ~

泊まったホテルも凄く良くて、目の前が海でテンションが上がりました。
ところで皆さん、メキシコといえば何が有名か知っていますか?
サッカー?
タコス?
テキーラ?
いいえ、違います。カルロス・カスタネダです。

彼は、ヤキ・インディアンの呪術師ドン・ファン・マトゥス(カチョーラ・ギッティメア Cachora (Kachora) Guitimea)の下でシャーマン修行した、人類学者です。
日本でも高藤仙道を始めとする80年代オカルトブームに、カスタネダの翻訳本が書店に多く並んでいたことを記憶している人もいるのではないでしょうか?
彼の師匠のドン・ファンを通して語られた非西欧的な知恵は読者を魅了し、アメリカ合衆国を中心として世界に広がったカウンターカルチャー全般、とりわけスピリチュアリズム、ニューエイジ運動などに影響を与えました。
その著作には、呪術師との哲学的な対話や薬草を用いた意識の変容体験等が、社会学や人類学のフィールドワークを下敷きにした、生き生きとしたルポルタージュの様式によって描かれています。
魔術を行う上での具体的なトレーニング方法等も詳しく載っており、精神世界を探求する方にとってはいい指南書になると思います。
彼が過ごした同じメキシコという土地で彼の著書を読むのは、何だかいつもよりも内容がするすると入ってくるような気がしました。

そんなカスタネダと縁のあるメキシコ。現地のシャーマンとの交流も行いました。
話を聞くと、メキシコのシャーマンは「マジックマッシュルーム」を使って儀式を行うと教えて頂きました。
日本では現在、俳優 伊藤英明の「全裸コンビニ突入!マジックマッシュルーム事件」をきっかけに違法薬物に指定されてしまいました。
このようなサイケデリックを接種する時は、セット&セッティングが非常に重要になります。
セットとは、使用前の心構えと、日頃からの心得、そしてあなたがそもそもどういう人であるか。あなたの人格。内面的なもの。
セッティングとは、トリップする環境です。場所と時。
伊藤英明は恐らくこれらの部分を注意しなかったが故に、全裸でコンビニに突入してしまったのでしょう。
しかし現地のシャーマンはこの点をしっかりと心得ております。
彼らはマジックマッシュルームの幻覚作用を利用して、病気の原因を見つけたり、クライアントに食べさせて肉体と精神を切り離した本当の自分を感じてもらうなどしてコンプレックスの解消と統合を施したり、魔術に用いたりもします。
占いも特別にしてくださって、今後の方向性がしっかりと見定まりました。

そんなこんなで、貴重なお話とメキシカンフードも堪能したところで、カンクンから船で30分ほどで到着するイスラム・へーレス島に船で移動

小さな島です。とてもキレイなところでしたよ!
島の雰囲気は沖縄っぽかったです。ゆる~い雰囲気で、何とも心地の良い体感がありました。
大自然に囲まれたところでは悩みとかごちゃっとした感情とかがスーッと消えていきますよね。
そういう体感を覚えておくと、ヒーリングでお客さんの悩みを消すときに使えたりします。同じ体感だけで対応してしまうと、人によっては全然効果が出ない場合があるんですよね。
様々なパターンに対応できるようになるためにも、自身が普段様々なものに触れたときに感じる心身の変化を敏感に感じとり、覚えておくことが催眠技術向上のコツの1つだったりします。
家の中に籠もって、同じ環境から出ずに催眠練習をしていてもどこかの段階で行き詰まると思います。
練習が行き詰まって中々答えが出ないときには、旅などで環境をガラッと変えると、思わぬところから答えを得ることも多くあります。
刺激って大事ですよね。

↑弓歩という気を強めるトレーニング
早朝、人気のない海岸を見つけたので仙道の鍛錬をしてきました。
仙道とは、中国五千年の文化が生み出した、独特の肉体と精神の同時鍛錬法です。
その元になっているのは、当ブログでも紹介している「気」という生命エネルギーです。
仙道では、不老長寿を得るのも超能力を得るのも、悟りを開くのもみな、この気の力によっています。
当ブログでは気功も心を書き換えるという意味で催眠術の範疇として、とり扱っています。

↑イスラム・へーレス島の海岸沿いで瞑想
気を強めると言うと、瞑想のようなものをイメージするかもしれませんが、それは修性という精神修行法で、それとは反対に肉体を鍛錬し気を強めていく修命というものがあります。
修命だけを行う仙人を屍守鬼といい、これだけだと仙道の半分しかマスターすることはできません。
性と命の2つ。真の仙人になるためには絶対に欠かせない修業法なんです。
小難しいことは置いておいて、とにかく「気」を鍛えることが仙道において、重要視されています。
中国では仙道だけでなく、太極拳や鍼灸、漢方でも、かなり具体的な力・作用として気をとらえられています。
熱感、圧力感、流動感などで感じます。
これらの感覚は機械によって測定が可能ですが、その中には直感などの測定不能な感覚も含まれています。
この広い意味での気を、中国医学や仙道では、作用ごとに精・気(狭い意味での)・神(精神作用)と分けています。

【精こそ行動力の源】
さらに中国では食養といって、様々な食べ物から気を取り入れ、自身の精を強めることをします。
「食材広州」この言葉は、中華料理のグルメなら知らない人はまずいません。
これは、広州、つまり広東地域の料理が中国の食文化の中心に位置するという諺。
広東料理の特徴は一般的な牛、豚、等を始め、犬、猫、ネズミ、トカゲ、蛇、コウモリ、蚕、ゴキブリといった昆虫までもが食卓にのぼるんです。
この理由としては、「医食同源」(病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つためには欠くことができないもので、源は同じだという考えです)という思想から来ているものだと説が濃厚だと言われています。
生まれたての子ねずみは万能薬で、最高の結良薬になったり、犬の肉は精力を物凄いつけてくれたり、猫の肉(10歳〜20歳に限る)は最高の滋養薬で、「一匹食えば10年寿命を伸ばす」と言われていたり……
この食養も仙道の範疇ですが、日本においては中々そういった食材は手に入らないので、ニンニクや生姜、ネギや動物性タンパク質を多く取ることで精・気を強められます。
メキシコの伝統料理にも、牛の脊髄、豚の脳みそ、カメムシ、アリの卵といったような、広東料理のような滋養強壮に良い食べ物が多く見られました。
そしてなにより辛いものが多い。
唐辛子には血流を増加させたり、性欲を向上させるホルモン、テストステロンの分泌量が増加させる働きがあります。つまり精・気が強まります。
実際に中国医学では、気の流れるところに血も流れると言われている。
年間セックス回数ランキング世界10位にメキシコがランクインしているのも頷けます。
しかし精の漏らし過ぎには気をつけなくてはなりません。漢方では性行為や自慰で体力を消耗する事を「房労(ぼうろう)」といいます。
「房労」の人は覇気が無くらゲッソリとしています。
さらに仙道、催眠術のにおいて、気の強さは相手を書き換える力の強さに比例します。
なので上達したい場合は、食べ過ぎ 、飲み過ぎ、騒ぐ、喋りすぎる、夜ふかし 、酒を飲む、セックスのし過ぎといった、無暗に精・気を漏らす事はなるべく控えることをオススメします。

今回の旅での収穫は、やはり現地のシャーマンとの交流でした。実際に占っているその臨場感を肌で感じて、占われているときも同調作用によって、グワングワンな深いトランスに引きずり込まれました。
その後、パラグアイに戻って修行をしていると明らかに、普段よりもトランスに入りやすくなっていて、情報の視覚化も強くなっていました。
やはりプロの技を受けるのは良い訓練になります。
そんなところで今回の修行日記は終わろうと思います。
最後まで見てくださりありがとうございました!
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